「暴落が来たら、自分の資産はいくら減るんだろう?」
この不安を定量的に把握するための指標が最大ドローダウン(Maximum Drawdown) です。
最大ドローダウンとは
最大ドローダウンは、過去のピーク(最高値)から最も深く落ちた割合を示します。
例えば、投資した100万円が:
- 一時的に120万円まで上昇(ピーク)
- その後78万円まで下落(ボトム)
この場合、最大ドローダウンは (120 - 78) ÷ 120 = -35% です。
過去の主要な暴落と下落幅
| イベント | 時期 | 全世界株式の下落幅(概算) | 回復までの期間 |
|---|---|---|---|
| リーマンショック | 2008年 | -50%以上 | 約4〜5年 |
| チャイナショック | 2015年 | -15〜20% | 約6ヶ月 |
| コロナショック | 2020年 | -30%前後 | 約5ヶ月 |
| 2022年利上げ | 2022年 | -20%前後 | 約1年 |
リーマンショック級が来たら?
仮に500万円を投資していた場合:
- -50%のドローダウン = 250万円の損失
- 元に戻るまで4〜5年
この数字を見て「積立を続けられるか」を事前に考えておくことが重要です。
資産クラス別の最大ドローダウン
| 資産クラス | 最大ドローダウン(過去実績、概算) |
|---|---|
| 国内債券 | -5%程度 |
| 先進国債券 | -15%程度 |
| 国内株式 | -50%程度 |
| 先進国株式 | -55%程度 |
| 新興国株式 | -60%程度 |
ドローダウンを抑えるには
1. 資産クラスの分散
株式100%のポートフォリオは暴落時のダメージが大きい。債券やリートを混ぜることでドローダウンを緩和できます。
2. 自分のリスク許容度を知る
| 最大ドローダウン | あなたの反応は? |
|---|---|
| -10% | 「まだ大丈夫」 |
| -20% | 「少し不安だけど続けよう」 |
| -30% | 「かなり辛いが持ちこたえる」 |
| -50% | 「もう売りたい」 |
「売りたい」と感じるラインが来る前に対策を打つのが理想です。リスク許容度*1に合ったポートフォリオを事前に設計しましょう。
3. 暴落はチャンスでもある
積立投資をしている場合、暴落は安く多く買える期間でもあります。リーマンショック直後から積立を始めた人は、その後の回復で大きなリターンを得ています。
暴落時にやるべきこと: 何もしない(積立を止めない)。
あなたのファンドのドローダウンを確認しよう
Pro分析では、各ファンドのドローダウン推移をチャートで可視化できます。過去にどれくらい下がったかを確認し、自分のリスク許容度と照らし合わせてみましょう。
まとめ
- 最大ドローダウンは過去最悪の下落幅を示す指標
- 株式ファンドでは-50%級の下落が歴史的に起きている
- 暴落は回復している — ただし数ヶ月〜数年かかる
- 自分のリスク許容度を事前に把握しておくことが重要
- 暴落時に最も重要なことは積立を止めないこと
- Pro分析で自分のファンドのドローダウン推移を確認しよう